物語のクライマックスでもある部分。 流は悟るようにいう。
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死んでも悔いはない。
おれは宗教には興味はないが・・・・・
キリストの言った言葉を思い出した・・・・・
一粒の麦が地に落ちて 死ななければ それはただ一粒の
ままである。 しかし死んだなら 豊かに実を結ぶ ようになる。
一粒が万粒にもなるだろう・・・・・・ <25/40>
そして・・・
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流が影の総理打倒のため旅立つシーン
風は
蕭蕭として
易水寒し
壮士一度去って
復た還らず
<25/44>
神竜から受けとった短刀を握り締めつつ、影の総理に立ち向かう流・・・・・
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暴虐の雲 光を覆い
敵の嵐は荒れ狂う
ひるまず進め我らが友よ
敵の鉄鎖を
打ち砕け
自由の火柱輝かしく
頭上高く燃えたちぬ
今や最後の戦いに
勝利の旗は
ひらめかん
立て兄弟よ
行け戦いに
聖なる血にまみれよ
砦の上に我らが世界
築き固めよ勇ましく
<25/59〜64>
流は死んだのだろうか?
それはキリストの話、そして旅立つ背景に書き連ねられた、刺客列伝。
それをみても明らかである。
しかし、死んだからと言っても、終わらない。男の想いは、受け継がれ、死にはしない。
そしてまた始まる・・・
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