南条の死は流の猛虎硬爬山によるものであった。南条は「非情の精神」を説くため、流に自分を打たせ、命がけでその拳法技を流にたたきこんだのであった。

  • 命がけで教えなければ、 教えられぬこともある───(南条)
    <11/22>

流に教えを説くために、自らの死と交換にそれを実行するというのが何とも凄まじい話である。そして男の命を背負えという。
それは先に所長の凶弾に犬死したポパイに捧げるように。

  • 男の命――― たしかに引きうけました!! 男の命をりっぱに背負って戦ってみせます!!(流)
    <11/25>
  • 流たちを逃がすため、自らタンカーに砲弾発射、爆死
    <11/34・35>

南条の死において、特筆すべきなのは、生きようと思えば生きれたということである。 南条はわざわざ流に拳法の指導などしなければ死ぬほどの傷ではない。だが南条が今教えなければと思った折、命を捨てた。 これまで甘っちょろい観のあった流は、ついに「非情の精神」を体得する。自分の死と引き換えに愛弟子に拳法技、そして精神論を習得させる、まさに男である。
また南条は、流たちを生かす為に死んだ。男の命を次の世代に託したのである。

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