物語では、大杉の最初で最期、一番の晴れ舞台は悲しい結末に終わる。
ただし、この大杉の話は男組中、最も人間くさい話であり、 ここ一番、人間の弱い一面を考えさせられるところでもある。

神竜の仕立てた流の母親をでっちあげる策に大杉がはまってしまう。 流の母親を誰が助けに行くか争うシーン。

  • この仕事に必要なのは腕っぷしでも知能指数でもねえ。
    大泥棒の才能よ。
    <20/160>

しかし指導者の立場として流は言う。

  • 戦いのためにすべての私情をすてさるというのがおれたち共通の決意だったはずだっ!!
    <20/178>

大杉は追放処分となる。
一方、流の母親救出のため何とか進入した大杉。大杉は屋敷にワナを仕掛け脱出を図るも、特務攻撃隊の宮口の凶弾に倒れる。
しかし、底力で流の母親と共に少刑へ。 追放すると言ったものの、大怪我の大杉を少刑の医務室へ。

  • おれのおふくろは、おれがガキの頃おれを捨てて若い男と逃げちまったんです・・・・・
    で、兄貴のおふくろさんが、よんどころない事情から兄貴を置いて家をでなければならなかったってきいた時・・・・・
    おれはどうにもたまらなくなって・・・・・
    <21/79>
  • じゃ、ちょっと休ませてもらうか・・・・・・・
    2〜3時間ですぐおきるから・・・・・・
    すぐ起きて戦うから・・・・・・
    <21/81・82>
  • 少刑のベッドで絶命
    <21/82>

大杉の死についてであるが、先にも書いたとおり、物語でいう男の死に方をしていないことにお気づきであろうか。堀田達が非常に義や仲間と言っている所に、大杉は一個人の母子愛に動かされ、悲しい結末を急いだ。

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