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概要

総頁数
98頁
登場人物
  • 田口恵子
  • おとうさん
  • さとる
  • 仲川次郎

要点

田口恵子は生まれつき盲目だった。
ある日恵子の家に逃げ込んできた人が殺害されるという事件が起こり、恵子の父は無実の罪で警察に捕まってしまう。
犯人が落とした身分証明書を見つけるも、不注意から燃やしてしまう。
さとるに協力してもらい犯人を探そうとするも失敗する。
身分証明書を探しにきた犯人と奮闘。
殺しの動機について、恵子の父も働いている会社の工場廃水、煙突から出る煙が人体に影響のある事実を公表しようとしたため消したことを犯人仲川は告白する。しかも、近所の人もみな同じ会社の人ばかりだったため、この事件の秘密は闇から闇へ葬られる。
もつれ合いの末、何とか恵子は犯人から逃れ、父も釈放される。

解説

盲目の少女が、信じられない力を発揮して、事件を解決するストーリー。
盲目の恐怖がじりじりと伝わってくる。実際、五感の一つを失った人は他の感覚が常人以上に発達すると言う。恵子の鋭い感覚は物語を見るにつけても明らかである。
公害の事実の隠蔽工作によって引き起こされた殺人、そして恵子の家の近所に住む人々も皆そのことを知りつつも、会社の命令により口を閉ざす。要するに恵子は一人で戦い一人で勝利したのである。
しかし、そのことにより、会社に居りづらくなった父、そして腫れ物を触るかのように振舞う近所の人々。一個の村社会が形成されていて、暗黙の了解を破った恵子一家はいわゆる村八分状態。前にも述べたが、集団社会における不合理な矛盾がここにある。正しいことが必ずしも正しくなく多数決、あるいは長いものに巻かれろ精神がどっしりと横たわっている悲しい現実がここにある。
この話で言う集団とは、公害を隠蔽しようとした会社組織である。
余談ではあるが、会社とはなんであろうか?
貴方の会社はどんな会社ですか?と聞かれれば答えられる。しかし、深い意味で貴方の会社は何ですか?と聞かれても良く考えると良くわからないことに気づく。
会社というのは実は実体が無いのである。会社とは、その人の上司であって、同僚であって、その人自身である。良い会社、悪い会社と人は言うが結局人間の集団であって、会社という名前の存在が一人歩きして良くなったりも悪くなったりもしない。
それは会社にかかわらず、どのような集団であっても同じことが言えると思う。

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