カギ
概要
- 総頁数
- 95頁
- 登場人物
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- 渡辺ひろゆき(うそつき)
- ママ
- パパ
- 隣の恵美ちゃん
- 隣のおくさん
- 隣のおとうさん
要点
渡辺ひろゆきは、嘘ばかりつくことから、「うそつき」と呼ばれ、周囲の皆に嫌われていた。
隣家の足の悪い一人娘恵美ちゃんが、その母親に殺される現場を見てしまうが、日頃のうそつきぶりから誰からの信用されない
隣家の夫婦に口止めのために殺されかかるところを、とっさについた嘘が功を奏して助けられる。
解説
とにかくいつでもどこでもうそばっかりの「うそつき」は、さながら現代のオオカミ少年である。日頃嘘ばっかりついている為、肝心な殺人事件の話などしても誰も信用してくれない。
ごく平凡な団地の隣に住む「感じの良い夫婦」が実の娘を殺害(おくさんは、殺したのでは無い、事故だと言い張るが真相は不明)するというよくある話。良い人そうだったのに、とか、あの人が?というのは現実社会のニュースでもよく耳にする。他人の心の中は誰もわからないのである。
実際、良い人そうな人が必ずしも良い人とは限らない。この話では、素行不良少年うそつきと、いかにも人の良さそうな隣人が対照的に描かれていて、実はうそつきのほうが正しく、隣の夫婦が悪かったというエピソードとなっている。
しかし、こんなことの後でもうそつきの嘘は直らなかったという。
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